我が家は夫が外国人なので、娘はいわゆるハーフ(※)です。
※Mix roots(ミックス・ルーツ)とかdouble(ダブル)とか色々な呼び方があります。
両親がクオーターの子とか色々な人がいるので、ミックスルーツという呼び方が定着するといいなあと個人的には思っています。
悩んだのが、名付け。
実際にハーフの子の名付けを経験した者として、我が家のケース&子供の名付けに関して「ちょっと後悔していること」をお伝えします!

Contents
ハーフの子の名前に関して、最初に決めるべきこと
名前を考え始めると延々と名前をリスト化した挙げ句「あ~~~~~~~どうしよう!!!!!!!」と確実に沼ります(笑)
それも楽しい時間ではありますが、名前を考える前に事前に確認しておくと良いポイントがいくつかあるので、ご紹介しますね^^
どこの国が基準?
まずはどこの国で馴染みやすい名前にしたいのか、確認しましょう!

例えば日本では一般的な名前の「〇〇子」ですが、名前の最後がオで終わると、かなり多くの国で男性かな?と思われる可能性が高いです。
私は外資系の会社で働いていてるのですが、仕事仲間とのメールコミュニケーションで名前だけ先に知っているけどどんな人か分からない、ということが良くあります。
どこの国かにもよりますが、名前がアで終わっていたら女性で、オで終わっていたら男性かな、と想像してMr.かMs.をつけます。
男性に間違えられようが女性に間違えられようが構いませんが、配偶者の国で混乱されやすい名前は避けた方がいいですよね。
表記は漢字?ひらがな?カタカナ?
あとは、漢字にするのか、ひらがなにするのか、カタカタにするのか。
同じ名前でもどう表記するかによって、名前を見たときの印象が全く異なります!

ミドルネームはつける?
そして、そのまんまですがミドルネームは本当に必要なのか、もはっきりさせておきましょう。
日本では「名前」の欄しかないので、ファーストネームとミドルネームをつけた場合でも一つの名前として表記されます。

実際にミドルネームをつけてみて感じますが、日本ではミドルネームがあると良くも悪くもすごく目立ちます。
うちの夫はスペイン語圏で、ミドルネームがあるのが一般的。
国際的に生きてほしいなど思い、ファーストネーム&ミドルネームの両方を考えることにしました。
国それぞれの条件・つけてはいけない名前
あとはそれぞれの国で「びみょ~」という名前があるので、配偶者の方とよく相談!
例えば、瞳(ひとみ)ちゃんはクラシックですごく可愛い名前ですが、発音次第では英語圏で hit me(私をたたいて)とからかわれることもあるとか・・・。
あとはスペイン語圏では「リサ」をRisaと書くのは微妙らしい。
※笑い、という意味。

スペイン語圏でNGなのはマリコとかマリカという名前。
Marica(マリカ)はスラングでおかま野郎、みたいな意味があるので、マリコはその男性形ということで不思議過ぎる名前になります。

こんな感じで、「日本ではかわいいけど他の国では避けたい名前」は頭の片隅に入れておきたいですね。
ちょこっと後悔していること
さて、ここからは名付けに関して【ちょっと後悔している】ポイント。

東京に住む我が家(スペイン語圏の夫+日本人の私)の娘たちは「ミドルネーム+日本の名前」です。
きれいな名前ですね、と褒めてもらうことが多いのですが、ちょっと困ったことが2点あります。
夫の国で「由来は?」と聞かれた。
夫の国は、家族の名前を受け継ぐことが多い国。(例:お父さんも息子も孫もマリオ、など)
日本人的感覚な私はどうしても名前に意味を持たせたかったので、夫とも相談して、スペイン語のミドルネームも日本語のラストネームもきれいな意味を持つ名前にしました。
が、家族は「ん?誰の名前から取ったんだろ?」みたいなびみょーリアクションでした^^;
なので、夫の国で名前をどうつけるのか、習慣をチェックするのはもちろん、決定する前に家族にちょこっと打診しておいてもいいかもしれません。

因みに、夫の国では名前は生まれる前に決定&お披露目しておくのが普通なので、生まれてから名前が決まるまで、夫側の親戚にものすっごく急かされました(汗)

ファーストネーム or ミドルネームのどちらで呼ぶのか、迷うことも
まず、フルネームを言うと「なんて呼んだらいいですか?」とちょっと困った顔をされることもあります。
家ではスペイン語のミドルネームで呼んでいるのですが、子育て支援センターとか病院とかでは日本の名前で呼ばれることが多いです。
私はそれでいいのですが、そういう方たちの前でミドルネームで娘を呼ぶと訂正してるみたいで、なんとなく気まずい・・・。
それと、「マリア」みたいなメジャーなミドルネームではないので、覚えてもらうのに少し説明が必要です。
なので、例えば「アリシア」で「アリちゃんって呼んで下さい」みたいに、日本でも通じるニックネームをつけやすいものが良かったかな~と思うこともあります。
アリシアクリニックっていう脱毛サロンがあったりするので覚えてもらいやすかったかも(笑)

2022年3月追記:この経験をもとに、次女にはかなりメジャーな覚えやすい名前をつけました^^;日本でもミドルネームで暮らしやすそうです。
実践編~我が家のケース~
さて、ここからは東京に住む我が家(スペイン語圏夫+日本人妻)のたどったケースをご紹介します。もしご参考になれば。。。
①国際的に通用する名前にする?
将来どこで暮らすか分からないし、ある程度どの国でも通じそうな名前にするのがいいかな~と思っていました。

また、基本的には2文字の名前は憶えやすいので、発音が簡単な2文字の名前にしたい、というこだわりがありました。
例:「マヤ」「アンナ(アナ)」「リサ」「ジュン」「メイ」「エマ」
サラは響きがきれいで有力候補だったのですが、インターナショナルな名前として知名度が高いみたい。
結果的に同じ学年の子では日本人でもサラちゃんが多かったのでかぶるところでした><
②夫の国で通用する名前にする
国際結婚では苗字を変える必要がないので、私は日本人の苗字のままです。
なので、日本の名前を付けると「山田花子」みたいな完全に日本人の名前になります。
日本で暮らすし夫の国のアイデンティティがゼロになってしまうので、スペイン語圏の名前(のみ)にしよう、という案もありました。
例:クリスティーナ・ビルヒニア・イルマ・マリア・フリアナ・アンヘラなどなど
でも、問題は発音。
Virginia(バージニア)とかJuliana(ジュリアナ)とかAngela(アンジェラ)、といった英語圏でも使われる名前。
でもスペイン語ではそれぞれ(ビルヒニア)と(フリアナ)と(アンヘラ)になって、スペルは一緒なのに発音が違うんですよね・・・
インターナショナルスクールに行く可能性もゼロではなく、そうすると同じ表記なのに家ではスペイン語読み(ビルヒニア)なのに学校では英語読み(バージニア)になったり??するのか???
③日本で通用する名前にする
今のところ日本に住み続ける予定だし、夫がアジア系の中南米人ということもあって、娘の見た目はほぼ日本人もしくはアジア人。
名前まで100%日本のものにすると日本では馴染みやすそう。。。
ただ、夫の国や家族とのつながりがゼロになってしまいそうで、日本名だけ、という選択にはなりませんでした。
④夫の国の名前+日本の名前(ファーストネーム・ミドルネーム)
何度か書いている通り、我が家は結局、夫の国の名前+日本の名前に落ち着きました。
まず、夫の国ではファーストネーム+ミドルネームの2つを持つ人が人口の99%くらい、ということで、名前が2つないと「なんでないの?」ということになりそうだったから。
どの国で暮らすことになっても、通じやすい方の名前だけ使って暮らしていくことも出来るかな、という目論見もありました。
※例えば本名は「花子マリア」で、日本では「花子」だけ、夫の国では「マリア」だけ使う、といった感じ。

例:アリシア光、クリスティーナ七海、マリア聡子、といった感じの名前
・・・と悩ましい名付け問題について長々とご説明してきましたが、読者の方も良いお名前に出会えますように!
当ブログには「ハーフの子育て&海外」というカテゴリがありますのでご覧下さいね^^
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