最近目にした、こちらのツイート。
日本女性が背負っている労働の負担って、日本に住んでいたことがある夫も驚愕するレベル。その環境で育った私は、自分の感覚では相当手抜きなのだけれど、アメリカレベルでは「すごい」「やりすぎ」と言われる。日本女性って、それくらい社会から「やりすぎ」を強要されているんだよね。 https://t.co/r8yu7YdY5J
— 渡辺由佳里 YukariWatanabe (@YukariWatanabe) 2019年2月3日
それに対してこんなコメントをしました。
日本女性の悲劇の一つは日本人が食事と健康に対する意識が高すぎることも一つかと。
アメリカ東海岸白人夫婦の家にホームステイさせてもらってた時のファミリーの夕食は、普段はピザなどのテイクアウト。「今日はご飯作るよ!」でパン焼いただけのホットドッグでずっこけた。 https://t.co/l6aiqnkta7
— セニョーラ カオリ@眠らぬ母さん (@no_sleeping_mom) 2019年2月3日
今ではすっかり家に落ち着いていますが、20代の頃は仕事で海外を回ったり、海外の友人の家に旅行に行ったりすることがありました。
そんな私が個人的に見た世界のお食事・家事事情をまとめてみました!
※どの国も数千万~数億人の人口だし人種もさまざまだと思うので「〇〇〇はこうだ!」と言い切る意図は全くありません。あくまで私が見て感じた範囲の話です。
Contents
アメリカ
大学卒業前に、ボストンにて1か月ほどホームステイさせてもらいました。
ホストファミリーは白人の中年夫婦。夫婦とても仲良しで素敵なカップルでした。
雑誌に出てきそうな美しき郊外のアメリカンハウス(?)に住んでおり、私はスペイン人の男子学生と共にステイさせてもらっていました。
ホストファザーは建築関係の仕事・ホストマザーは小学校の先生(たぶんパートタイム)をしていました。
食事
二人とも夕食は必ず家で食べます。が、家でご飯を作るということはほぼ無く、毎日テイクアウトのものを買ってくるか、ピザなどを注文するかの二択でした。
Twitterでも書いた通り、ホストファザーが「今日はdinnerを作るよ!」と、 目を輝かせて言うのでどんなご飯かと思ったらパンをフライパンでトーストしただけのホットドッグでした!!!!レタスすらない・・・・。
他にも私の誕生日の時に「誕生日ケーキを作ったよ!!!」と言うので喜んだら、チョコパイ(のようなもの)にロウソク1本をぶっ刺したもの。そのおおらかさがとても好きだな~と思いました。
バルセロナ出身のスペイン人の学生は夕食の内容にぶつぶつ文句を言っており、「 うちの父は2時間かけて食事を作る。アメリカは食べ物がひどい。」と言っていました。自分の国の食事のレベルとホストファミリーの食事のクオリティが合わない、とトラブルになっているケースは他にもありました。
食事のハードルが著しく低いので、精神的に健康な感じがしました。ホットドッグでも一ミリの後ろめたさもないし、ウマいウマいと言ってみんなで食べましたからね。
家事
特にメイドさんがいたわけではなく、二人でいつも綺麗にしていました。
ベッドやソファやインテリアが整えられていてウットリ。本当に雑誌に出てきそう。
ネパール
カトマンズと、田舎にある友人の家に滞在させてもらいました。
カトマンズの道。この交通量で信号なし。無法地帯。
食事
私が滞在した家はアメリカに住む親族からの仕送りのおかげでそこそこお金があり、キッチンもありました。
が、半分外のようなエリアの床に座り込んでご飯を作ったり、煮炊きにつかう木を取りにいったりしていました。それでもご飯は毎日家で手作り。
おうち
家のまわり。スーパーとか絶対ないし、食材はどこで手配していたんだろう・・・。
おやつ的なものは道端でよく売られていた。こちらはパイみたいなものを葉っぱのお皿で包んだもの。
家事
男性は基本的に暇そうにしています。女性が外でも中でも一日中働いている印象・・・。
そして、電気(※)がロクに通っていないので、あらゆることが手作業。首都カトマンズですらツルハシ1本の手作業で道路工事してました。
※カトマンズは計画停電が一日10時間とか。なので信号もつかない。むしろ電気通ってる時間が知りたい。
夫の国
夫は中南米の出身。気候はいつも暖かくて、ワイワイガヤガヤ楽しい人たちです。
食事
これもTwitterで書いたのですが、昼は外食でしっかり食べたな~という日は、夜ご飯にセルフサービスで各自がサンドイッチを作る、というのが多めです。
あと、夜ご飯にファストフード(ケンタッキーetc。その他、バリエーション多い)も普通。
フードコートには大量のチェーン店が並びますが、チョップドサラダとかキヌアサラダ店とかそんなローカロリーなお店はなく、せいぜいスムージー屋(砂糖かアイスを大量投入)くらいです。
お義母さんがfacebookによく料理を載せているので以前「お義母さん、料理好きなの?」と夫に聞いたところ「僕が子供の頃はほとんど作らなかった。住み込みのメイドさんが毎日作ってた。」ということで、料理は趣味でやるものみたいです。
共働き家庭が基本&レディーファーストのお国柄のためか、パパ達もよく料理します。義父も美味しいスープなどをごちそうしてくれました。夫婦共に弁護士の夫のお兄さん宅では奥さんではなくお兄さんが料理担当(といっても週に2-3回くらい)でした。
家事
最近は賃金の高騰で住み込みのメイドさんをお願いするのは難しいようですが、夫が子供の頃は割と普通のことだったようです。トイレトレーニングもメイドさんがやってくれたと言ってました。
今も、週に2回とか日にちを限定して掃除・洗濯を依頼するカップルは多いようです。
チリ
ニートだった頃に夫の出張に付いていき、スペイン語の学校に通いつつ1か月ほど滞在しました。
食事
現地の家庭に滞在させてもらったわけではないので、普通の食事は分かりませんが、レストラン(特に田舎)に行くとワンプレートの食事が多い印象でした。ご飯+野菜を焼いたもの+肉を焼いたもの。普段の食事もこれならラクでいいなあ・・・。
あと、バーベキューは手軽なレジャーのようです。マンション住まいのおうち3軒にお邪魔しましたが、どのマンションにもバーベキュー台(レンガを積んだ窯のようなもの)がいくつも設置されていました。
こんな感じのブースがいくつも並んでいたり、屋上に設置されていたり。
食事の時間が遅くて、昼ごはんは14時が基本??少なくとも12時ランチはちょっと早いらしい。子供は違うスケジュールのようですが、大人の夕食は21時らしい。
とにかくこってり系。肉2種+フライドポテト+卵焼き、もよくある料理でした。
かたまり肉+チーズのかたまり
肉+じゃがいも+謎のなにか
それと、待ち合わせ時間はあって無いようなもの・・・21時スタートのバーベキューに呼ばれて、「まあ1時間後くらいに行けばいいか」と22時に入ったら実際の開始時間は23時でした。そこからは、100%肉!!!ホント。
別の日のバーベキュー
4~5人のバーベキューでこれでした。
23時からスタートしたバーベキューのために用意されていたのは大量の肉・塩・ポテトチップス・コーラなどの飲み物類とお酒のみ。
「唯一の野菜!」と思った玉ねぎ1個はバーベキュー台の掃除用(※バーベキューの前だか後に、半分に切った玉ねぎでコンロを拭きます)でしたw
家事
こちらも、若い人でもカジュアルにメイドさんを頼む模様。
ドイツ
こちらは仕事で1か月ほど田舎の街に一人で滞在。地元の方の家を借りて住んでいました。
「外国は食べ物が大きい」という通説には慣れていたつもりだったけど一番衝撃を受けたのがドイツのソーセージのサイズ。この申し訳程度のパンは一体・・・笑
同じくゲルマン系の人が住むオーストリア版はこちら。
食事
ドイツ人の家にステイさせて貰ったわけではないので真実は不明ですが、少なくとも「 カルテス・エッセン(冷たい食事)」という習慣があるのは有名ですよね。夕食時にはキッチンで火を使わないらしい・・・。
現地では1か月自炊したのですが、まあチーズ・ハム・ソーセージ売り場の充実していること&美味しいこと!!!!
家でパンにはさみながら「これなら料理する気が起きないよな・・・」とモグモグ毎日食べました。
とかいいつつ、旬のホワイトアスパラを茹でたりするわたくし・・・
美味しいハムがあるのに、わざわざスパゲッティを茹でてソースを作る必要性なんて感じられません。
家事
こちらも一般家庭の実情は不明ですが、職場の人はとにかく定時に帰る!!!(田舎だったから???)定時に帰らないのは家庭に問題がある人か、ワーカホリックかどちらかという感じでした。
お客さんに出さなきゃいけない見積書(しかも、ずっと前から言われている)の締め切りを過ぎているのに「今日はテニスしに行くから。じゃあね」と明るいうちにオフィスを出ていく・・・。なぜか金曜は定時にすらなっていないのに次々と人が消えていく・・・。
定時前に会社を出て明るい空の下、アイスクリーム屋さんに行ったのは良い思い出です。
オランダ
食事
オランダに関しては仕事で1回ロッテルダムに行っただけなので、今回の記事にはふさわしくないかもしれませんがオランダの食事は忘れがたい・・・。
多くの偉大な画家を輩出しているオランダ。さすが、何もかもが美しくて「目に入るすべての角度が美しい・・・」と感動。
取引先がランチに連れていってくれたのですが、お店は信じがたくオシャレ・・・。
が、オランダ語はさっぱり分からないのでメニューを翻訳してもらえないかと依頼したら取引先が笑って「サンドイッチの「卵・チーズ・ハム」か「ハム・卵・チーズ」か「チーズ・ハム・卵」しかないよ」と。
オランダ人的にも食事が微妙というのは自虐ネタとして根付いているようでした。美味しいものを食べたかったらインドネシア料理屋に行け、とのこと。(昔インドネシアを支配していた歴史もあってか、同国のレストラン多め)
因みに個人的にオランダにはとても興味があって、博報堂を退職して家族を連れてオランダに移住した吉田和充さんのブログはときどきチェックしています。
まとめ
自分が見てきた中で印象的だった世界のお食事事情をお送り致しました。
共働き家庭のケース・専業主婦家庭のケース、それぞれ各国のキッチン事情が気になるのでした。
ところで「健康的な食事」ってなんだろう。
そもそも「"3食ちゃんと食べる"というのは食べ過ぎ」という説もありますよね。この間テレビで見たアフリカの原住民の集落も「今日は昼に肉を食べたしお腹空かないから夜ごはんはなし。」と砂糖たっぷりのお茶だけで過ごしていました。産後の女性も食事はトウモロコシの粉のお粥だけ。
総じて、"長寿に良い"とされる食事を食べている日本人の方が心臓系に問題を抱える人が周りに少ない気がするけど、"不健康そうな"食事をしている夫の国の人やホストファミリーは、食べたいものを美味しく食べてハッピーに過ごしている・・・。
もしかしたら毎日ピザだと寿命が20年くらい短かったりするかもしれないけど、90歳や100歳まで生きる必要はあるんだろうか。
心身共に健康ならともかく、寝たきりや誰のことも分からない状態で10年以上過ごすことは目指すべき長寿と言えるのだろうか。※祖母が老人ホームで長く過ごした経験を元に考えています。
そんなことを考えながらも、いくらラクだといっても毎日冷凍食品を食べる気にはなれない自分。めんどくさい奴だな!!