Noと言えない日本人代表のわたくし。
「しっかりしてる」というのが唯一の褒め言葉だったのですが、これまでに2回、マルチに引っ掛かったことがあります(爆)

今日はそんな私のマルチ体験談やマルチでよく使われる手法を披露いたします。
Contents
そもそも「マルチ」とは?
「マルチ・レベル・マーケティング(Multi Level Marketing)」の略です。マルチの人は「マルチ」と呼ぶのを嫌い、「MLM」と呼びます。
MLMの人いわく、「MLM自体は「金持ち父さん貧乏父さん」で推薦されている」とのことで、同書はMLMのバイブルと化しています。

内容はざっくりご存知かと思いますが、マルチ商法とは自分の下に新規会員を誘い、その新規会員がさらに新規会員を・・・という形で販売経路&組織を拡大し、下の会員が販売した商品の利益を得ていくロイヤリティビジネスです。
完全に違法のネズミ講とマルチは違いますし、マルチは合法です。イメージは良くありませんが・・・。
初めてのマルチ入会☆
それは20代前半のこと。(以降、ぼかします。)
とある友人が会社を辞めることに。「新卒から3年以内に会社を去る」という選択に批判的な人が多かった中で、バリバリの社畜だった私は「若くして思い切った決断だな~」と思い、彼が始めるという「ビジネス」がどんなものか興味を持ちました。
そういうところから「〇月〇日にXXに来てよ。仲間を紹介するよ。」と連れていかれたのが某マルチの会社の商談スペース。

もう10年くらい昔のことなので詳しいことは憶えていませんが、「仲間たち」(※男性ばかり)の肌や髪の毛がやたらとキレイで、「商品がすごくいい」という言葉の説得力がものすんごいありました(笑)
1回しか行かなかったとは思いますが、商品を試してみようということでシャンプー・リンス・ボディーソープなどの消耗品を購入した記憶があります。
購入するためには会員にならないといけなかったと思うので、この友人の下に入る形で会員デビュー。
しかし、確かにシャンプーはすっごく良くて髪がツヤツヤになったものの、続けられるお値段でもないし特に友人からのフォローもなかったので、続きは注文せずに自然消滅しました。
2回目のマルチ入会☆
経緯
そんな若かりし頃からだいだい10年。昨年のことですが、ある女性起業家の無料セミナーに参加しました。※その起業家のビジネスノウハウを公開する長期講習の説明会でした。
今思えば、こういうのってカモネギ(=「カモがネギを背負ってくる」。いいターゲットがいい状態でやってくること)なんですよね。
余談ですが、「漢方と食のコンサルタント的なことをやっている」という女の子がフレンドリーに話しかけてきまして。
後日2人で会ったのですが、自己啓発系の認定講師になったばかりで、コーチングの練習をしたいので無料モニターになって欲しい、と。その"教祖"のサイトを見たらランボルギーニやオメガや豪邸を見せびらかしつつ自己成長を謳っていて、引いてしまいました。

で、ここでたまたま遭遇したのが、以前の記事にも書いたのですが、小学校のときの同級生!!20年ぶりの再会でしたが、当時から友達になりたかった子だったので「え~~~~久しぶり~~~~!!!!」のハイテンションからLINE交換。
世間がひれ伏す"とある士業"をやっていることは知っていたものの、20年ぶりの彼女は超・美しく輝いていて、単純に再会が嬉しかったのでした。お互い子供がいることも分かり、「今度ゆっくり話そー!!!」と盛り上がりました。
とりあえず、再会・・・なのに、もう一人来る
連絡を取り合って、お茶することに。ですが・・・。
「〇〇くんっていう、とってもおもしろい人がいるの。私の師匠というか。すごく忙しい人なんだけど会ってくれるって。一緒にどう??」と。
正直、久々の再会なのになんで知らない人が来るのか??と思いましたが、「そいつは来るな」と断るのもなあ・・・ということで、とりあえず3人で会うことに。待ち合わせに指定された街もびみょーなところだったのですが、のちに判明したのは、そのMLMの本部があるところでした。
会ってみて分かったのは、彼は20代前半ながら友達の”ビジネスの先輩”(というか、彼女の一個上の階層)で、彼からマルチの説明が行われたのでした。
どんなことが説明されるのか
MLMの師匠からどんな説明があるのか、というのをかいつまんでご説明しますと・・・
- MLMという用語とビジネス形態について。※私が「世に言うマルチですよね?」と聞くとイヤな顔されました。
- 広告費を使わず、その費用を販売者に還元しているだけ。
- 自分の人生を自分でコントロールするマインドの楽しい仲間と繋がれる。BBQしたり旅したり楽しい!
- 商品が素晴らしい。
ってな感じです。
あとは、マルチの超スタンダードトークらしいのですが
- 「金持ち父さん・貧乏父さん」が言うように、働き方には4つのクワドランド(=種類)がある。
- B (Business Owner), I (Investor), S (Self-employee), E (Employee)。目指すべきはBusiness Owner。MLMをやればBになれる。
- 不労所得を得るのが大事
- 僕/私も、子供の頃から悩まれていた~(花粉症・デブ・アトピーetc)が治った。
などなどです。MLMの大御所・〇ムウェイなんかも金持ち父さん~で勧誘しているらしい。

ただ、10年前と同じく、二人の肌&髪があまりにキレイ!!会員うんぬんには興味ないけど、使ってみたい・・・。
ということで、商品は試してみたいな~と思いその旨を伝えると「会社で商品サンプルが見られるから、説明会に参加して」と言われて、別の日に説明会に参加することになりました。
説明会の様子
そして説明会・・・私はここで「ああ、ないな」と思いました。
登壇者夫婦はかなりの上層部&すんごいお金持ちらしいのですが、「ここでうちのMLMを始めないなんでバカ。バカでしかない。毒舌ですみません。」とか。「なにかと品がないな」と感じ、こういう煽りをする人とは関わらないでおこう、と思ってしまいました。
説明会の中では「階層が上にいくにつれてどのように金銭的なインセンティブがあるのか」などの説明と共に、「商品使用者の劇的ビフォーアフター」「貧しかった~さんのサクセスストーリー」が紹介されました。
大勢が集まる説明会なのにガンが治る、アトピーが治る、も(「こんなこと言っちゃうと薬事法にひっかかるけど、ガンも治っちゃうんですよね~」とか。おいおい。)宣伝していたけど大丈夫なのかな・・・。
引き続き、会員にはならないけど商品は試してみたいと思ったので、友達からお試し購入したいと言ったら「一応、会員にならないと買えないんだ。無料で登録できるし。これ、書いてくれる?」と渡されたのは会員申込書。
そして、3万円以上だと送料無料&安い、ということで、友人に見守られながら2種類のサプリメントパッケージを購入しました。
1個1個が1万円以上するし、友達が目の前に座っている状況であんまりケチれないという悲しい人情(笑)
「他人なら断れるのに、相手が知人だと断れない」という、マルチの仕組みそのまんま!
お試しですら会員登録が必要なのか・・・と思いきや、後で渡された資料に「会員は非会員に販売することが出来る」と書いてあるし!
その他にも「妊娠・授乳中は医師に相談しろと書いてあるんだけど・・・(※当時、授乳中でした)」と聞くと「お医者さんではないけどお医者さん並に知識のある人に確認したら飲んで大丈夫だって^^」とか。

まとめ&その後
商品はどうだった?
どこのメーカーかは伏せておきますが、確かに商品は良かったです。
妊娠発覚と同時に飲むのをやめましたが、飲むのをやめた後もまったく便秘をしなくなり、母にも「なんかすっきりしてキレイになったと思ってたのよね~。なにかやってる?」と言われたくらい、はたから見てて効果はあった模様。
ですが、余った大量のサプリの行き場がありません。たぶん、2万円分以上は残ってるのに(涙)
困ったときのメルカリ!で売ろうとしたら、出品した0.5秒後くらいに削除されました。MLMの商品は売れないらしい・・・。一部はヤフオクで売れましたが、到底全部は売れない(涙)
仕方がないので家の中でしばらく不良在庫として寝かせた後、母に無償で譲りました。
2回勧誘された感想
ただ普通に再会していれば、きっと仲良くなれた友人。
私が元々希望していたように、商品だけを試させてくれれば(自分は販売しないけど)ユーザーとしてリピーターになったかもしれないのに、「試したかったら会員になるしかない。無料だから大丈夫。」と嘘をつかれていたので、友人に対する信頼を失いました。

そして、二人で会って話したい、というまでは毎回その「ビジネスの友人」「師匠」を連れてくるのもがっかり。
私自身はMLMという形態や商品自体は否定しません。色々なビジネスがありますし、広告費をユーザーに還元していくというのは一つの考え方だと思います。
ただ、会員ランクが上になるとランク維持のために自分で買いこまないといけなくなる会社もあるらしい。
自分がマルチを始めようと思ったら、よく言われるように「マルチは友人を失う」という言葉をもう一度、しっかり検討してみる必要があると思います。というか、そのMLMのメンバーとは仲良くなると思いますが、よほどうまくやらない限り、外の世界の人間関係を失う気がします。

彼女はインスタで1万人くらいのフォロワーがいるらしいですが、インスタを見てるとそーいう匂いのする人たちがいるんですよね・・・。
けっこう身近に&私のように突然そういう勧誘にあう可能性もあるので、ご参考になれば幸いです。