2018年9月末に会社員を辞めて早8か月経ちました。

と、雨の日にふと、当時のことを思い出しました。
今日はフリーランスになって後悔はあるのか、個人的な所感を呟いてみたいと思います。会社を辞めようか迷っている人のご参考になれば・・・。
Contents
会社を辞めると決めた時の状況
とにかくヒマ・ヒマ・ヒマ
過去記事にも書いたのですが、4/1に0歳9か月で娘が保育園に入園。私は5/1に復帰しました。

が、私と入れ替わりに敬愛する上司がクビに。部署も解体されそうな雰囲気。
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それでも付加価値を出すべく出来ることを探しましたが、部署解体(売却)という大きな流れの中では個人が何をやろうがあがらえないんですよね・・・。
他部署への転籍のオファーもいくつか頂いたのですが、会社全体の業績が悪化していたので遅かれ早かれ再び部署解体の波にのまれそう、という予想でした。
「おトク」を取るのか、妙な正義感を取るのか
同僚は皆、口を揃えて
「こんなに暇で給料もらえるんだから、お子さん抱えて復帰したばかりのカオリさんはこのまま残った方がいい。」
「もうちょっと待てば退職金(※)が貰えそうだし」
と言いました。
※会社都合の退職の場合、給与数か月分の退職金が別途出ることになっていました。実際、会社都合(つまりリストラ)になるのを待ってる人が大勢いました。
が、妙に真面目な私は
「こんなにヒマで給料だけもらえればいい、という考え方では人間性が歪む。」
「もうちょっと待てば退職金・・・というのはタカリみたいで嫌だ。」
「子供を預けてまで仕事をしているのに、退社時間が来るのを待っているだけというのはむなしい。」
と感じていました。

それと、部署解体 or 保育園に入れなかった場合に備えて育休中から副業をやっていたので、中途半端に会社に義務がある状態というのが非常に宙ぶらりんな気がしました。
ということで、保育園入園や復職から約半年の9月末に自主都合で退職 & 10月1日から開業することにしました。
因みに、この時点で同僚もほぼ皆辞めていたor辞める見通しだったので「育休復帰後、すぐに辞めるなんて!」みたいなことを言われることは皆無でした^^:
1年経って思うこと
復職から1年ちょっと。渦中にいると分からないけれど、過去を振り返って分かることもあるなと感じます。
辞めたことに後悔はないけど、もっと不真面目でも良かった?
まあ、あのまま会社に残っていたら精神衛生上、良くなかったと思います。自分の信条とは反対のこと(ヒマで給料もらう)をしている、という状態はストレスだと思うので。
でも、復帰したばかりでいっぱいいっぱいの状態のワーママさんがもし目の前にいたら・・・私も同僚たちと同じく「今の状況を神の思し召しと思って、環境を整えよ」「部署解体云々は会社が決めることなのだから、気にしないで暇なりに目の前の仕事だけ淡々とやって、状況が変わるのを待ってもよい」と言うと思います。
自営業になった今、ああして座っているだけ状態で月数十万円が振り込まれる、というのは"ものすごい"状況だな、と思うのです。しかも、それが何か月も続くし、「会社員」という社会的信用も維持できる。
その後2人目を妊娠した今、フリーランスは育休が取れない&保育園に入れるか非常に不確実、という状況を考えると辞めずに残っていても良かったのかな、という気はしなくもないです。

自治体によって異なりますが、うちの自治体のケースを過去記事に詳しくまとめたので、時短やフリーランスや2人目をお考えの方はぜひご覧ください
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フリーランス・自営業になって良かったこと
子供の事情を優先できる
フリーランス・自営業と言っても色々な形態がありますが、私の場合は店舗営業などではなく、個人で翻訳や文筆などの仕事をしているのである程度、時間の融通が利きます。
そんな業態になんとなく負い目(「他のワーママさんは会社でバリバリ仕事してるのにな・・・」とか)があったのですが、近所での刃物男の目撃情報(※)をきっかけに自分の選択に負い目を感じなくなりました。
※登戸で多数の小学生&保護者が刃物を持った男に襲われて死傷した事件の翌日に、近所で刃物を持った男が。翌日になっても確保も逮捕もされなかったので、そういう状況下で子供を保育園に預けることに抵抗を感じて、仕事は休み&子供も保育園を休ませました。

22歳の頃はいわゆるバリキャリのカテゴリーに入るような働き方だったことを考えると、正直「なんとなく物足りない」と感じる時はあります。世間的にいう「キャリア」や「王道」から離れた感もあります。
ですが、私の今の優先度と人生のフェーズにおいて必要&求めていた働き方を手に入れることが出来た、と思います。

まだまだ模索中
正直、会社を辞めた時点(2018年9月末)では「(とにかく病気を貰いまくるという)保育園での初の冬はフリーランスで乗り切り、春になったら就職しようかな」という考えもありました。が、妊娠発覚。

私自身はやりたいことはいつも仕事/会社を通じてやってきて、他に残っていることは「不動産」「海関係」の2つ。会社勤めを通じてこれらの体験を人生に追加してみたい、という気持ちは今もちょっとあります。
必要とあれば専業主婦になるかもしれないし、子供が大きくなったらどこかの会社でバリバリ海外出張もして仕事中心の生活をしてもいいし・・・状況に合わせて柔軟に。
昔読んだ「LEAN IN(リーン・イン)」に「キャリアは上に登るだけのものではなく、ジャングルジムのように横に移動したり、もっとフレキシブル」といったことが書かれていて、非常に心に刺さりました。
人生100年の今、人生や仕事には色々なフェーズがあることを見据えて、「辞めたら戻れない」と何かに固執しないでその時の自分にベストな働き方を模索していきたいと思っています。