バイリンガル教育

「バイリンガルの子供たち」読了。中学受験とインターナショナルスクールについて考える

投稿日:2019年7月2日 更新日:

最近、2歳になった日本ー中南米ミックス・ルーツの娘。

 

ご飯を作るときなどにテレビを見せているのですが、最近は日本語の番組ばかり。スペイン語や英語の番組を拒否することが増えました。

 

眠らぬ母さん
子供心わしづかみのeテレパワーなのか、英語・スペイン語が分からなくてつまらないのか・・・??

 

そういうわけで、「バイリンガル教育関連の本をまとめて読む週間」にしようと、関連本を図書館でまとめて借りてきました。

 

その中で出会った「バイリンガルの子供たち」という本が興味深かったので、その内容をカンタンにご紹介します!

 

正直、バイリンガル教育については中心のトピックではない本でしたが、「公立の学校に行かせるか」「インターナショナルスクールに入れるか」「中学受験させるのか」「目指すのは日本の大学なのか」などなど、悩みのつきない親の皆さんにおすすめです!

 

「バイリンガルの子供たち」

筆者のバックグラウンドが興味深い

まず、著者の唐須教光(とうす・のりみつ)さんですが、ご自身が慶應・東大の学部をそれぞれ卒業し、さらにブラウン大学で修士号・イエール大学でPh.D(博士号)を取得されてます!!

 

眠らぬ母さん
しかも短期留学とかでもないのか・・・。

 

その後、慶應大学の言語学・人類学の名誉教授となり、現在は定年退職していらっしゃいます。

 

日本とアメリカの教育機関で学んだ経験があり、教授という教える立場で教育に携わったというバックグラウンドがあるので、「机上の空論」ではない実体験に基づいた教育論が興味深かったです。

 

3人のお子さんと、バイリンガル教育

そんな唐須先生は3人のお子さんはそれぞれ10歳・7歳・4歳6か月のときにアメリカの現地校に通うことになります。

 

中流階級が通う普通の公立校(※筆者談)でも移民の子への英語教育があったり、その子の英語習熟度に合わせて教育内容を変えたりすることが出来る、というアメリカの制度にびっくり。

 

※日本では一部の学校で「国際学級」というのがありますが、東京23区ですら区に1つ~2つあるかないかといった感じですし、「日本語学級」という日本語を教えるクラスは無い区も多い模様。「子供の日本語習得は(移民である)親の責任」という論が強いようで、日本社会に溶け込めない移民の子供がいると言われています。

 

もし、これから子供と共に海外駐在・・・なんて方は、それぞれのお子さんの英語習得のプロセスはきっと参考になると思うので読んでみて下さいね!

 

帰国後の公立学校とインターナショナルスクール入学まで

帰国後の教育に頭を悩ませた筆者ですが、当時は「帰国子女児教育研究協力校」という、帰国子女受け入れに力を入れている学校ですら、外国で受けた教育から日本の教育に慣れさせる「外国はがし」に力を入れていたとのこと。

 

1993年に出版された本なので今とは状況が違うかもしれませんが、とにかく「みんな横並びで同じことをする」というのが是or絶対とされる日本&その公立の学校だしなあ・・・と私自身の体験を振り返っても苦労しそうだなと思いました。

 

眠らぬ母さん
夫の国でも同じ学年に年齢の違う子が普通にいるというのでびっくりしました。日本だと絶対にありえないですよね・・・。

 

そういうことで、3人とも西町インターナショナルスクールに入学することに。

 

子供をインターナショナルスクールに入れようか検討している方にとってはこのパートはとても参考になると思いますので、興味のある方は読んでみて下さい!

 

日米の大学の違い

筆者自身が日本の大学教授という立場で感じる不満もあってか、かなりのアメリカ大学礼賛になっていますが、筆者がいう日本(ここでは東京)とアメリカの大学の違いのごくごく一部をここで挙げると・・・

 

東京の大学

  • 都心にある=通学
  • 授業料安いが奨学金が充実していない=能力があっても入学出来ない学生たちがいる
  • 閉じられている

 

アメリカの大学

  • 全寮制or学生も教授も"大学村"に住む
  • 授業料高いが奨学金も豊富=能力があれば入学できる
  • 開かれている

 

・・・とのこと。

 

24時間オープンの図書館でTシャツとジーパンで勉強に明け暮れることが出来る環境vs通勤ラッシュの時間帯を避けて10時~16時くらいまでのしか大学にいられない、といった違いもあり、「アメリカの一流大学で1年学ぶことは日本の大学で2~3年学ぶことに匹敵する」というイエール大学出身の日本の言語学者の言葉を引用しています。

 

私自身は日本の大学でしか学んだことがないので異論もへったくれもないのですが、慶應の例を元にした「日本は高等教育になるほど授業料が安くなる」というのは確かにちょっと不思議かも??と考えさせられました。

 

中学受験と一貫校

中でも私が一番興味深く思った箇所は、中学受験と一貫校に関する筆者の意見。

 

  • 一貫校といえども、中学&高校の教員が指導内容や進度を頻繁に相談するということはないし、高校&大学でもその試みはない
  • 一貫校ならではの教育があるというわけではなく、単に"高校受験がなくエスカレーターで進める"ということでしかない

私立の中高一貫校に通った身としては、中高間で教員が異動したり、高校受験がないのは大きなメリットだと思いますが、確かに「高校受験がない」以外には一貫校にしかない特筆すべきメリットがあるかと言われると、ケースバイケースかもしれません。

 

※「高2までに高3の履修内容を終わらせ、高3の一年は受験に専念させる」なんて私立一貫校もあるし、私自身は中学&高校の6学年の生徒で部活を運営するのを経験するのは良い刺激だったと思うので、一貫校ならではの特徴というのも存在すると思います。

 

また、中学受験に関しては「どのような教育が行われているか&それが子供に合っているか」が軸ではなく、「高偏差値の大学に入学しやすいか」の方が大きな指針になっているという指摘がありました。

 

どの親も、ある程度は教育内容&子の適正をもちろん考慮するものの、より大きな軸としては「高偏差値の学校」であるのは異論がないような気がします。だからこそ中学受験は過酷なわけですし・・・。

 

何をゴールとするか

アメリカで教育を受けた&子供をインターナショナルスクールに入学させてアメリカの大学に行かせた日本の大学教授という筆者。

 

私たちの娘は中南米&日本のハーフ。そして私自身は、日本は女性にとって課題が多すぎ&無駄な苦労を重ねなければならない国だし、娘には必要があれば海外に出ていって欲しいと思っています。

 

そういうなかで、日本の「いい大学」に行かせるために、その大学に進学しやすそうな中高一貫校にいれるべく中学受験させるのか・・・。

 

地域によっては5~8割の子が中学受験する=みんな受験するから公立中学のレベルが心配、というそれだけの理由で中学受験させるのか・・・。

 

でも、そういう私自身は中学受験をして入学した学校で本当に良い経験を積んだわけで・・・。

 

我が家はまだ2歳(+これからもう一人)なので先の話ですが、子供の教育という超・長期プロジェクトを考えなおすにあたって刺激になった一冊でした。

 

 

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