待望の2人目の子を授かり、出産を経ていよいよ家族4人での生活がスタート。
「はじめての育児に戸惑ったお兄ちゃん・お姉ちゃんのときと比べて、赤ちゃんの扱いに慣れた2人目の育児は滞りなく進むはず!」と思っている方はいませんか?
しかし、2人目育児で上の子の「赤ちゃん返り」に悩んだ経験のある方は決して少なくありません。
今回は、大変な2人育児を上手に乗り切るために覚えておきたい、長男・長女との接し方のポイントをご紹介いたします。
「赤ちゃん返り」とは?
2人目の子が生まれたばかりのころは、パパやママ、おじいちゃんやおばあちゃんといった周囲の人々の関心は、どうしても赤ちゃんに向いてしまいがちです。
すると、これまでは独り占めできていたパパやママの愛情を取り返そうと、上の子の様子が変化してしまうことも。
「みんなが赤ちゃんに夢中で寂しい。自分も赤ちゃんになればみんなにかまってもらえる」という思いから、“一人でできていたことができなくなる(しなくなる)”“ママやパパにべったりと甘えるようになる”“わがままが増える”といった 行動をとるようになってしまうのです。
2人目の子が生まれた際に見られる長男・長女の上記のような行動が「赤ちゃん返り」と呼ばれています。
弟・妹が生まれた際の上の子とのベストな接し方は?
生まれたばかりの赤ちゃんは、とても繊細です。首が座らない赤ちゃんの面倒を見ながら、同時に赤ちゃん返りしてしまった上の子の面倒を見るのは大変なもの。
しかし、上の子の寂しさを理解して受け止め、その心に寄り添った対応をしてあげることもパパやママの重要な役割です。
以下のポイントを意識しながら上の子と接し、「自分も大切にされているんだ」という安心感を与えてあげましょう。
・しっかりと愛情を伝えてあげる
赤ちゃん返りを起こしてしまっている子は、パパやママにかまってもらうことで、愛情を確認したいという欲求が高まっている状態です。
「弟、妹が生まれたことで愛情がそちらに移ってしまったのでは?」という不安を払拭するためには、しっかりと愛情を伝えてあげることが大切です。
抱きしめる、頭を撫でてあげる、意識して声を掛けるなど、両親からのスキンシップの回数を増やしましょう。
・上の子を優先してあげる
「お兄ちゃん・お姉ちゃんだから我慢して」という言葉をかけてしまうと、嫉妬や不安から赤ちゃん返りを悪化させてしまいます。
2人が同時に泣いていたら、緊急時ではない限り上の子を優先するなどして、意識的にフォローを入れてあげましょう。
また、赤ちゃんが眠っているときなどに、上の子のためだけの時間を作ってあげることも大切です。
・一緒に下の子のお世話をする
下の子のお世話をする際に上の子に手伝いを頼むことは、疎外感の軽減につながります。
「○○にもこうやってお世話をしたんだよ」と伝えながら、2人とも大切な存在であるという気持ちを伝えましょう。
また、一緒にお世話をすることでお兄ちゃん・お姉ちゃんとしての自覚が芽生え、下の子の面倒を見る楽しさに気がつくかもしれません。
2人目の子どもが生まれた際は、ついつい赤ちゃんにかかりっきりになってしまいがち。
上の子が赤ちゃん返りすることで、育児の手間が増えてイライラしてしまうことも少なくありません。
しかし、赤ちゃん返りしてしまうのもパパやママのことが好きだからこそ。
上の子の気持ちの変化を理解し、寂しさを軽減してあげられるよう意識して接してあげてくださいね。